痴呆の鑑別と治療の手びき 改訂第2版
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主な内容
目 次
1 総 論
1 痴呆Dementiaとは
2 痴呆と生理的老化とはどう異なるか
3 老年期痴呆の種類
4 老年期痴呆の比率
5 痴呆の診断
1.DSM-ⅣおよびDSM-Ⅳ-TRの診断基準
2.NINCDS-ADRDAによる診断基準
6 痴呆の診断の実際
2 痴呆と軽度認知障害Mild cognitive impairment(MCI)
1 評価方法
2 正常老化とは
3 疫学(頻度)
4 異質性
5 診断
1.神経心理学的方法
6 神経画像診断
7 病理
8 生化学的面
9 進行について
10 治療
11 認識能に影響を及ぼす各種因子
1.血圧
2.偏頭痛
3.抗酸化物
4.脂質
5.神経毒性物質
6.ビタミン(E, Cなど),その他
12 MCIの予後
13 認識能の最近の知見について
1.アポリポ蛋白遺伝形質との関連
2.形態学的事項
3.性ホルモンとの関連
3 脳血管性痴呆vascular dementia
1 脳血管性痴呆とは
2 脳血管性痴呆の定義
1.DSM-Ⅳ-TRによる診断基準
2.文部省(現 文部科学省)研究班の診断基準(1986)
3.インターナショナルワークショップによる診断基準
4.カルフォル二ア(州)アルツハイマー病診断・治療センターの診断基準
5.具体的な診断
3 脳血管性痴呆の病理
4 脳血管性痴呆の病態
5 ビンスワンガー病Binswanger’s disease(Binswanger subcoritical
leukoencephalopathy;ビンスワンガー皮質下白質脳症)
6 後頭葉性痴呆(脳血管性痴呆の一つ,亜型)
7 脳血管性痴呆(VD)に関する最近の知見について
8 脳血管性痴呆の診断
4 アルツハイマー型老年痴呆 senile dementia of Aizheimer type
1 アポリポ蛋白(Apolipoprotein)と認識能および痴呆との関連
1.アポEと認識能との関連
2.アポEとADとの関連
2 アルツハイマー病とアルミニウム
5 その他の痴呆
1 Lewy小体病,Dementia with Lewy bodies
1.診断基準(consensus criteria for the clinical diagnosis of
probable and possible DLB2)
2.中枢症候の解説
3.病態面の事項
4.鑑別診断(ADとの)
5.検査
6.治療
2 前頭側頭(型)痴呆 frontotemporal dementia
1.分類
2.頻度
3.病理
4.臨床症候
5.ADとの相違(鑑別)
6.検査
7.画像
8.家族性FTD
6 アルツハイマー型老年痴呆と脳血管性痴呆の違い
1 発症年齢
2 性 差
3 発症形式
4 知的機能低下
5 病 識
6 対人接触
7 人格の変化
8 気 質
9 感情失禁
10 精神症候
11 異常行動(徘徊)
12 神経症候
13 自覚症状
14 その他の身体的異常
15 その他
16 治療に対する反応
17 点数法による方法,その他
1.虚血点数法 Ischemic Score (Hachinski)
2.修正虚血点数法 Modified Ischemic Score (MIS)
3.虚血点数法の修正法
18 各種臨床検査による鑑別
1.CT
2.MRI
19 二つの型の鑑別の実際
20 脳 波
7 痴呆の鑑別診断
1 慢性硬膜下血腫(出血)chronic subdural hematoma(bleeding)
2 意識障害(特にせん妄状態) disturbance of consciousness(特にdelirium)
3 うつ状態 depressive state,depression
1.痴呆とうつ状態,うつ病との鑑別
4 脳梗塞 cerebral infarction
5 正常圧水頭症normal pressure hydrocephalus
6 脳腫瘍 brain tumor
7 仮性球麻痺 pseudobulbar palsy
8 失語症aphasia
9 その他
10 パーキンソン病と痴呆
1.PDにおける痴呆の出現頻度
2.PDにおける痴呆の発現機序
3.症状の特徴
4.痴呆を合併するPDの予後
11 Down症候群(老化が異様に早く出現する)とアルツハイマー病との関係
12 初老期痴呆presenile dementia
1.ピック病Pick’s disease
2.クロイツフェルト-ヤコブ病について
3.アルツハイマー病 Alzheimer’s disease
13 一過性全健忘transient global amnesia
8 治療
1 老年期痴呆への対応
1.ケア,看護面からの特徴
2.人をみている
3.顔見知りになる(頻繁に接する)
4.痴呆患者を理解する
5.理屈で対応しない
6.孤独にせず,コミュニケーションを図る
7.刺激を与える
2 まとめ
9 老年期痴呆の薬物療法
1 脳血管性痴呆
1.脳循環改善薬
2.脳代謝改善薬
3.Open Studyによる成績
4.抗血小板薬
5.アルツハイマー型老年痴呆に対する試み
6.抗痴呆薬について
2 痴呆の薬物療法の実際
1.脳血管性痴呆の薬物療法
3 アルツハイマー病Alzheimer’s disease(AD)に対するドネペジル(アリセプトR)投与
4 アルツハイマー病(AD)に対するデスフェリオキサミンdesferrioxamineの筋注
10 再評価について
1 脳代謝改善薬の再評価
2 脳代謝改善薬再評価の成績
3 再評価成績についての厚生省の見解
4 プラセボ効果の異様な上昇の原因
5 プラセボ効果の異様な上昇について十分議論されたか
6 脳代謝改善薬の有用性を示す一つの調査
7 脳循環改善薬について
8 再評価以前の成績
1.脳循環改善薬
2.脳代謝改善薬
3.Open Studyによる成績
11 在宅医療について
12 老年期痴呆の予防
1 脳血管性痴呆
2 アルツハイマー型老年痴呆
3 食生活により痴呆,特にADを防ぐ
1.老年期痴呆と食生活